2016年03月25日

ドングリ

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大粒のカシワとシリブカガシ

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カシワ

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オキナワウラジロガシ

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アカガシ

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ナラガシワ

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アベマキ、クヌギ、カシワ

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レッドオーク、ピンオーク

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レッドオーク

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フモトミズナラ

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シリブカガシ

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マテバシイ

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バロニアオーク

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どんぐりの標本

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どんぐり乾燥中

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ヌットールオーク

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スカーレットオーク

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チリメンガシ

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ブナ

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イヌブナ
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現在、足掛け4年に渡るドングリの標本箱を制作中で、2015年採取のドングリの中から、割れなどから生き残ったドングリと帽子(殻斗)の組み合わせ作業中ですが、これがプラモデル作りや生け花、そしてジグシーパズル状態でなかなか進まないですね。

ドングリは、大きく分けて1年成りと2年成りがあります。
毎年秋に実が成るのを1年成り、実が二年に1回しか実らないものを2年成りと言います。

ドングリ拾いをしようと思ったら、ネットや本などで調べられるだけ調べたら、あとは実際にあちこちに出掛けて探すしかありません。珍しいドングリは、その木が生えているところを探すのも至難の技です。もちろん木に名前が書いてあることは稀なので、その木が目的のドングリの木なのか判断するのにも経験や知識が必要になります。また、やっとその木を見付けても、それが2年成りだと、採取できるのは更に1年後になります。しかもその1年後にも採取できるかどうかは不明。ちゃんと実るのか(ブナなど、何年も実らないこともあります)、落下して芽が出てしまったり、腐ったりする前にいいタイミングでその場に行って採取できるか、また、それらを餌にしている動物たちとの争奪戦ですが、それより何よりドングリを拾う人々(人間)との争奪戦です。例えば、知られた公園などに生えているレッドオークなどは、厳しい争奪戦が待っていて、私も満足に拾えたためしがありません。

これらを全てクリアして、満足のいくドングリを手に入れたとしても、それからもかなり大変です。
それぞれ一つずつ水洗いしたあと、熱湯消毒や冷凍殺菌などした後、基本的に1〜2年ほど日陰干します。完成品には帽子(殻斗)が必要なので、これらも一緒に採取しておいて、これも洗って日陰干しして保存する必要があります。

ドングリにはかなりの確率で虫がいますので、しっかりと処理しないとご家庭では大騒ぎのもとになります。また、乾燥させる過程でカビの発生も問題です。私も集めはじめた頃は、虫とカビの発生に随分悩まされました。
更に、乾燥の過程でツブラジイ、クヌギ、アベマキなどなど、ほとんどのドングリは全体の80%ほどが割れてしまうので、そもそも最初に大量に保存する必要もあります。標本にするために、ラッカーなど強い化学薬品などは使えないので、ものによっては一つ一つ天然の蜜蝋クリームを塗っては拭き取ることを繰り返しながらゆっくり乾燥させます。

そして1年ほどして乾燥が終わったら、生き残ったドングリと帽子(殻斗)の合わせの作業に入れます。
ドングリも帽子もそれぞれ乾燥する過程でだいぶ収縮するので、それを一つ一つ合わせてみて、より自然に見えるものを接着作業していきます。
採取する時から数えると、毎年、数万回、数十万回もドングリを触ったことに自分でも驚きます。調査、採取、洗浄や乾燥保存、そして制作にはその何倍もの時間と体力を費やす必要があるので、採取する時が一番楽しい木の実ですね。

身近な木の実だと思われがちですが、絶滅に危機に瀕していくものや、数が少なく見付けるのが困難なものも多く、日本に自生するとされるドングリを集めた標本もほとんど存在していないので、「ドングリの標本函」はとても貴重なものと言えますし、自然のものなので同じものが存在しない世界に一つの作品です。

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posted by NG at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | acorn | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする